お釈迦様(女房)のへそくりを発見!まさかの隠し場所に修行僧が震えた日

お釈迦様(女房)のへそくりを発見!まさかの隠し場所に修行僧(俺)が震えた日
修行僧(俺)は、知ってしまいました。
お釈迦様(女房)のへそくりの隠し場所を。
夫婦とは、互いに信頼し、支え合い、秘密を持たずに暮らしていくものです。
少なくとも、修行僧(俺)はそう思っていました。
しかし、我が家の台所には、夫婦の信頼を根底から揺るがす26人の諭吉さんが潜んでいたのです。
しかも隠し場所は、タンスの奥でも金庫の中でもありません。
使いかけの食品用ラップの箱でした。
🍞 久しぶりの休日に起きた小さな異変
当時の我が家は共働きでした。
修行僧(俺)とお釈迦様(女房)は、それなりに幸せな修行(けっこん)生活を送っていました。
ところが修行僧(俺)が勤めていた会社は、なかなか休みをくれません。
3週間ほど休みなしで働いた末、ようやく平日に休日をもらうことができました。
ブラック企業という言葉がありますが、この会社はブラックではありません。
ブラックホールです。
入社した人の時間、体力、気力、そして休日まで吸い込んでいく、宇宙規模の職場でした。
その会社については、語り始めるとラップの箱では収まりきらないので、また別の機会にお話しします。
🔍 電気オーブンの横にラップがある謎
その日、お釈迦様(女房)は早朝から仕事へ出かけていました。
家に残された修行僧(俺)は、遅めの朝食を取ろうと台所へ向かいます。
パンを見つけたので、電気オーブンで焼こうとしました。
すると、オーブンのすぐ横に、使いかけのラップの箱が置いてあります。
アルミホイルなら分かります。
パンを焼くときにも使いますし、オーブンの近くにあっても不自然ではありません。
しかし、ラップです。
オーブンでラップを使ったら、朝食どころか事件が始まります。
いつもの場所へ戻しておこうと思い、ラップを収納している場所を開けました。
すると、そこにはすでに使いかけのラップがあります。
修行僧(俺)は不穏な心にとらわれました。
「なんだよ。中途半端に使ったラップを増やして」
残量を確認しようと、何気なく箱を持ち上げました。
💴 ラップの芯になっていた26人の諭吉さん
箱の中に入っていたのは、透明な食品用ラップではありませんでした。
丸められた一万円札が、ラップの芯のような姿でぎっしりと収まっていました。
諭吉さんの巻き寿司状態です。
修行僧(俺)は周囲を見回しました。
誰もいない自宅の台所で、なぜか挙動不審になります。
悪いことをしているわけではありません。
まだ、この時点では。
震える手で一枚ずつ数えてみると、全部で26枚ありました。
合計26万円です。
食パンを焼きに来ただけなのに、台所で埋蔵金を発見してしまいました。
徳川埋蔵金より近く、銀行ATMより取り出しやすい場所です。
⚖️ へそくりが必要ないはずの我が家のルール
ここで不思議だったのが、なぜお釈迦様(女房)がへそくりをしていたのかということです。
当時、我が家には非常に平等な家計ルールが存在していました。
生活費は、すべて修行僧(俺)が負担します。
修行僧(俺)の給料から生活費を払い、残った分が修行僧(俺)のお小遣いです。
一方で、お釈迦様(女房)が働いて得たお金は、すべてお釈迦様(女房)のものです。
どこから見ても平等です。
ただし、見る角度によっては、修行僧(俺)だけが修行しているようにも見えますが、平等なんです。
自分で稼いだお金を自由に使えるのですから、わざわざへそくりを作る必要はないはずです。
それなのに、台所のラップ箱には26万円。
これは、へそくりなのでしょうか。
それとも、お釈迦様(女房)が管理する寺院の秘密資金なのでしょうか。
🚶 諭吉さん2人が修行僧の財布へ移住
お宝を発見したのですから、発見者にも多少の権利があるはずです。
そう考えた修行僧(俺)は、26人の諭吉さんの中から2人を選びました。
そして、修行僧(俺)の財布へ移住していただきました。
盗んだのではありません。
諭吉さん本人の希望による住民票の移動です。
もちろん、本人の希望は確認していません。
その日の夕方、お釈迦様(女房)は何事もなかったかのように帰宅しました。
ラップの箱を確認する様子もありません。
修行僧(俺)は、普段より少しだけ良い姿勢で夕食を食べました。
財布の中では、移住した2人の諭吉さんが静かに暮らしていました。
📈 減ったはずのへそくりが増えていた
しばらくして、修行僧(俺)は再びラップの箱を確認しました。
すると、驚くことに諭吉さんの人数が増えています。
2人が移住したはずなのに、人口が回復していたのです。
どうやら、お釈迦様(女房)は生活費の余りを毎月少しずつ追加していたようです。
増え方を観察すると、月におよそ2万円ずつ増えていました。
修行僧(俺)は生活費として渡していたつもりでした。
しかし実際には、その一部がラップ箱銀行へ積み立てられていたのです。
「生活費を多く渡しすぎていたのではないか」
一瞬そう思いましたが、それでは夫婦仲に角が立ちます。
そこで修行僧(俺)は、考え方を変えました。
搾取されていたのではありません。お布施をしていたのです。
そう考えれば、なぜか心が少し穏やかになります。
仏の教えとは、だいたい気持ちの持ち方です。
🤔 なぜ減っていることに気づかなかったのか
さらに不思議なのは、お釈迦様(女房)が追加するときに、へそくりの合計金額を確認していなかったことです。
毎回きちんと数えていれば、諭吉さんが2人ほど消えていることに気づくはずです。
それでも何も言われませんでした。
考えられる理由は2つです。
① 金額を数えずに追加していた
生活費が余ったら、ラップの箱に入れる。
ただそれだけの、非常に大らかな貯金方法だった可能性があります。
② 何人の諭吉さんがいるのか覚えていなかった
26人もいれば、1人や2人いなくなっても分からない。
修学旅行の点呼としては完全に失格ですが、へそくり管理としては平和です。
そのため、諭吉さんには、その後も数回ほど修行僧(俺)の財布へ移住していただきました。
移住先では、お昼代や飲み代など、地域経済の活性化に貢献してくれました。
⚠️ 妻のへそくりを見つけたときの正しい対応
ここまで読んで、「自分も妻のへそくりを探してみよう」と思った方がいるかもしれません。
しかし、家庭の平和を守りたいのであれば、無断で財布へ移住させるのはおすすめできません。
夫婦のお金には、それぞれの家庭のルールがあります。
へそくりには、急な出費への備え、家族へのプレゼント、老後資金など、本人なりの目的があるかもしれません。
見つけたときは、問い詰めるよりも、まず家計の状況や貯蓄の目的を確認することが大切です。
夫婦円満を守る最も確実な方法は、見なかったことにすることかもしれません。
特に、隠し場所がお釈迦様(女房)の管理下にある場合、下手に触れると天罰が下る可能性があります。
🔥 このへそくりが後の大事件につながる
こうして、ラップの箱に隠されたへそくりと、修行僧(俺)による諭吉さんの移住計画は、誰にも知られないまま続きました。
お釈迦様(女房)は毎月少しずつお金を追加します。
修行僧(俺)は、ときどき人口調査を行います。
一見すると、平和な夫婦の日常です。
しかし、この出来事が、のちに我が家を揺るがす大事件の伏線となります。
ラップの箱から始まった物語は、思いもよらない方向へ進んでいくのです。
そのお話は、また別の機会に。
🙏 最後まで読んでくださった皆さまへ
数ある記事の中から、修行僧(俺)とお釈迦様(女房)のへそくり騒動を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
少しでも笑っていただけたり、「うちにも似たようなことがある」と楽しんでいただけたりしたなら、とてもうれしいです。
夫婦の数だけ、お金のルールと秘密があります。
皆さまの家庭に、笑顔と平和、そして見つからない程度のへそくりが残りますように。
最後までお付き合いいただき、心より感謝いたします。
※この記事はフィクションです。登場する人物・金額・出来事などは創作であり、実在する人物や団体とは関係ありません。


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